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ドイツ便
り
薬学テクニカルアシスタント
ドイツ便り/ 2012年11月21日更新

ドイツでは、薬局とドラックストアははっきりと分かれていて、ドラッグストアではサプリメントは売れますが、医薬品はOTCも含めて販売できません。薬局に薬剤師がいるのは当然ですが、薬剤師以外で薬を販売できる職種があります。PTA(ファーマツォイティッシェ・テヒニッシェ・アシステント、短く発音してペー・テー・アー)、訳すると薬学テクニカルアシスタントという職種です。彼らは「薬剤師の監督のもと」という制限の中で、薬局で薬全般を薬剤師同様に販売することができます。また彼らの重要な仕事には調剤も含まれています。それらは主に軟膏、目薬、薬用茶といったものです。PTA になるためには国から認定された職業学校で、2年間理論を勉強します。その間に4週間(160時間)の薬局研修をし、学校以外の専門機関でファーストエイドの講習を受けることも義務付けられています。学業を終えた後、半年の薬局実習を行い、さらに試験を受け、合格すると資格が与えられ、薬局で働くことができます。合計で2年半の職業訓練期間ということになります。

気になる給料ですが、ドイツの職業別組合からのタリフによれば、税・社会保障費込みで、初任給が1837ユーロ、3−5年の経験で1934ユーロ、6−8年で2111ユーロ、9−14年で2302ユーロ、15年を超えると2400ユーロということです。付け加えると、実習期間中も533ユーロ支払われます。(11月18日現在のレートは1ユーロ103円) これが多いか少ないかというのは円とユーロのレートの変化もあり、一概には言えませんが、ちなみに薬剤師の初任給は3088ユーロ、大学病院に勤める医師の初任給は4032ユーロということです。


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