隣の国フランスで7月1日から自動車とオートバイを運転する際にアルコールテストキットを携帯することが義務付けられました。このキットは使い捨てのものが、薬局、アルコールを提供する飲食店、ガソリンスタンド、大型スーパーマーケットで1.0〜1.5ユーロで購入できるということです。フランスでは死亡者の出た交通事故の3分の1が飲酒運転によるものです。(ちなみにドイツでは10分の1)
テストキットは検査の際に使用するだけではなく、自ら計測してみて、運転してよいかを判断してもらうという狙いです。フランスでは、運転が許されるのは、血中アルコール濃度0.5g/l(呼気アルコール濃度0.25mg/l)以下です。これは体重65キロの男性なら、アルコール5%のビール660ml程度か、もしくはアルコール12%のワイン250ml程度になります。血中アルコール濃度0.5g/lを超えると罰金90〜750ユーロおよび減点で、0.8g/lを超えると4500ユーロまでの罰金と場合によっては2年以下の禁錮刑に処せられます。
ドイツでは薬局で販売されていると聞いたので、6月下旬に薬局に行ってみました。対応してくれた薬剤師さんは、薬局卸業者からドイツ国内のどこにも在庫がないと連絡があったと言います。このテストキットには有効期限があり、キットを携帯していない場合の罰則(罰金11ユーロ)が科されるのは11月からですが、真面目なドイツ人のこと、規則には早急に対応していくのでしょう。

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